亜人 AJIN


作家 冲方丁
代表作:「マルドゥック・スクランブル」「天地明察」「攻殻機動隊」「蒼穹のファフナー」
不死という難しい題材を真っ向から描こうとする姿勢が大変頼もしい。
不死ならではのアクションに意表を突かれた。不死を描くときの様々なドラマ上のデメリット(どうせ死なないので緊張感がなくなる、無力感に特化したドラマ作りになる、社会的価値が高すぎて主人公の居場所がなくなる……等々)を、
しっかり逆手にとって幾つもの勢力に不死者を散りばめ、かつ謎の力を盛り込み、
可能な限りドラマを多彩にしたのがすばらしい。
先がどうなるのか非常に楽しみ。
 
アニメーション監督 河森正治
代表作:「劇場版 マクロスF」「創聖のアクエリオン」
亜人が放つ“黒い幽霊”は、まさに3DCGならではの表現で、
とても幻想的な迫力があると思いました。
手描きと3DCG、実写の境目がどんどんなくなりつつある今、
アニメーションの世界は変わりつつあると感じました。
 
アニメーション監督 木崎文智
代表作:「アフロサムライ」「バジリスク ~甲賀忍法帖~」
作品全体に流れるダークで不穏な空気感が堪りません。
サスペンスかホラー映画を見ているような感覚ですが、
娯楽エンタメ作品としてドラマを盛り上げる様々な要素もあり楽しめた。
本作のキモであろう不気味な“黒い幽霊”の重量感あるバトルは圧巻!
この物語がどういった帰結をするのか、興味が尽きない。
 
アニメーション監督 塩谷直義
代表作:「PSYCHO-PASS サイコパス」
3DCGアニメーションで「亜人」を映像化する事を知った時、瀬下総監督、安藤監督をはじめポリゴン・ピクチュアズの
スタッフ一同の並々ならぬ覚悟を感じました。
そして、観終わって感じた事は、「この作品でしか見る事ができない映像」の感性に魅了させられ感服しました。
なにより…早く続きが観たい!

アニメーション監督 静野孔文
代表作:「シドニアの騎士」「映画 名探偵コナンシリーズ」
映像作家として嫉妬し意欲湧く作品!
フィルムからは、スタッフの覚悟と士気の高さが伝わって来る。
続編を観ずにはいられない!!
 
アニメ!アニメ!編集長 数土直志
息をつく間もない怒涛のストーリーと最新のデジタルアニメーションで表現された迫力の映像に、アニメはここまで進化したのだと思わされた。「亜人」は間違いなく新しい世代の映像表現である。
アニメの歴史はここから確実に変わりそうだ。

アニメーション監督 津田尚克
代表作:「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」
永井圭におかしいくらいの感情移入をして鑑賞させていただきました。
演出・音楽がハイレベルで向き合っていて、素晴らしい緊張感が生まれている。
痛み、理不尽、欺瞞、傲慢、憎悪、尊厳、心をノコギリで挽かれたよう気分になる。
スリリングでショッキングでセンチメンタル。極上のエンターテイメントだ!

アニメーション監督 中村健治
代表作:「ガッチャマンクラウズ」「モノノ怪」「つり球」「C」
ほとんどの観客はこの作品を「違和感」なく面白く見てしまうに違いない。
これからのアニメーションのベンチマークとなる作品!
とてもくやしい、でもスッキリとうれしい!!

漫画家 永井豪
殺されても生き返る「不死身」のキャラクターという設定が独創的だ!
“亜人”である主人公・永井圭は未熟で“自己中”な少年なのだが、
追われる中で少しずつ精神的な成長を遂げていくのが面白い。
“亜人”が存在する社会の歪みが、この後のストーリー展開に、
どのような発展を見せていくのかが楽しみな作品だ!!

アニメーションプロデューサー 野口光一
代表作:「楽園追放」
ポリゴン・ピクチュアズ作品は、常に新しい表現に 挑戦していることが観る側の楽しみでもある。
今回はIBM(黒い幽霊)の表現が秀逸で、漫画表現 をアニメ表現に拡張しているのが流石だと感じた。
それともう一つ、役柄としてのクズ(?)な男子と対照的な女子の表情がとても豊かで深みがあったことが
観客として嬉しかった。
 
明治大学大学院客員教授/アニメ研究家 氷川竜介
もし死なない人間がいたら? このシンプルな夢想に、苦難を奇策で乗りこえる知的興奮がリアリティをあたえる。日進月歩のフルCGアニメは、アニメに見えながらアニメにできない映像の数々で驚くべきクールな雰囲気を醸しだし、次に何が起きるか緊張で最後まで目が離せない。ついに時代の一線を越えた感のある、必見作だ!

映画監督 本広克行
代表作:「踊る大捜査線シリーズ」「PSYCHO-PASS サイコパス」
ストーリー展開に全く飽きることなく、世界観の説明や情報の出し方は抜群の構成でした。
画の作りもアクションを交えながら進行させて特異な登場人物たちの心理描写を見事に表現していて、
最後まで唸らされながら観てしまった。


※五十音順



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